精神科訪問看護で行うリハビリとは

こんにちは。訪問看護ステーションソラーレ 山本です。
精神科訪問看護では、病院での治療がひと段落したあとも、ご自宅で安心して生活を続けられるように、看護師や作業療法士などの専門職がご自宅へ訪問し、サポートを行っています。
「リハビリ」と聞くと、手術後や病気の後に体を動かす訓練を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、精神科でのリハビリは、”こころ”と”生活”を整えるためのサポートが中心です。今回は、精神科訪問看護で提供しているリハビリについてご紹介します。
1. 日常生活のリズムを整えるリハビリ
うつ病や統合失調症などの症状があると、「朝起きられない」「夜眠れない」「ごはんが作れない」など、生活のリズムが乱れやすくなります。
訪問看護では、利用者さんと一緒に【生活リズム表】を作ったり、決まった時間に起きてごはんを食べる習慣を少しずつつけたりするお手伝いをしています。
「無理なく、できることから」がポイントです。
リハビリというと厳しい訓練のように感じるかもしれませんが、一歩一歩、ご本人のペースで進めていきます。
2. お薬の管理や副作用チェック
精神科のお薬は、症状を安定させるためにとても大切な役割を持っています。
でも、「飲み忘れてしまう」「副作用がつらい」「いつまで続けたらいいの?」など、不安も多いですよね。
訪問看護では、お薬を正しく飲めているかを一緒に確認したり、体調や副作用の様子を見守ったりしています。
必要があれば看護師と連携し支援をしたり、主治医に報告し、調整をお手伝いすることもあります。
3. 気持ちの整理・ストレス対処の練習
気分の浮き沈みや、人間関係のストレス、孤独感などをひとりで抱えてしまうと、心がどんどん疲れてしまいます。
訪問では「最近どんな気持ちだったか」「困っていることはあるか」などをゆっくりお話しする時間を大切にしています。
また、「気分が落ち込んだときはこうしてみよう」といった【ストレス対処法の練習】も一緒に行います。
例えば、深呼吸のしかた、頭の中の考え方の整理、安心できる行動パターンの習得など、ご本人に合った方法を探していきます。
4. 人とのつながりを取り戻すリハビリ
病気の影響で「人と関わるのがこわい」「外に出るのが不安」と感じることは、決して珍しいことではありません。
訪問では、まずはスタッフとの関係づくりから始め、慣れてきたら近所への買い物や散歩など、少しずつ外との接点を持つリハビリを行うこともあります。
また、作業所や就労支援などの社会資源の紹介・連携も行っています。「いきなり仕事は難しいけど、何かやってみたい」そんな気持ちも、リハビリの大切な一歩です。
5. 家族のサポートも大切にしています
ご家族にとっても、「どう関わればいいの?」「無理をさせたくないけど、どうしたら自立につながるの?」と悩むことは多いはず。
訪問では、ご家族と一緒に話し合う時間を設けたり、対応のコツをお伝えしたり、ご家族の気持ちにも寄り添う支援を大切にしています。
最後に
精神科のリハビリは、「こころ」と「生活」をつなぐ大事な時間です。
できることを一緒に見つけて、少しずつ「自分らしく生きる力」を取り戻していけたらと思っています。
「話を聞いてもらいたい」「生活がうまくいかなくて困っている」など、どんな小さなことでも大丈夫です。
ぜひ一度、訪問看護をご相談ください。
あなたの毎日が、少しでも穏やかに、安心して過ごせるように私たちがお手伝いします。
たつの市で訪問看護ステーションをお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。
お問い合わせ
訪問看護についての
お問い合わせはこちらから
サービス対象者や利用料の
ご確認はこちらから