むせないためにできる食事の工夫

食事のときに「むせてしまう」「咳きこんでしまう」ことはありませんか?
これは、食べ物や飲み物が気管に入りかけてしまうことが原因です。むせることが多いと、肺炎になる心配も出てきます。そこで今日は、むせにくくするためにできる工夫をご紹介します。
1. 姿勢をととのえる
食事のときは、姿勢がとても大切です。
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イスに深く腰をかける
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背中をまっすぐにする
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顎を少し引いて食べる
この3つを意識するだけで、飲みこみやすさが大きく変わります。寝たまま食べたり、横を向いて食べるとむせやすくなるので注意しましょう。
2. 食べ物のかたさを工夫する
むせやすい方は、食べ物のかたさや形を工夫すると食べやすくなります。
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硬いお肉 → やわらかく煮る、細かく切る
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野菜 → スープや煮物にしてやわらかくする
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パサパサするごはんやパン → あんかけや汁気を足す
「やわらかい」「まとまりやすい」食べ物は、飲みこむときにスムーズです。
3. 飲み物の工夫
お茶や水はサラサラしていて、実はむせやすい飲み物です。そんなときは、とろみをつけると安全に飲みやすくなります。市販の「とろみ剤」を使うのも良いですし、ポタージュスープのように少しとろみのある飲み物を取り入れるのもおすすめです。
4. 食べ方の工夫
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ひと口を小さめにする
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よくかんで、ゆっくり食べる
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飲みこんだあと、少し間をあけてから次のひと口を食べる
あわてて食べると、どうしてもむせやすくなります。食事の時間は「ゆったり、あせらず」がポイントです。
5. 口の中をととのえる
口の中に食べ物が残ったままだと、次に食べるときにむせる原因になります。飲みこんだあとに「うー」と声を出してみたり、軽くうがいをしてみると、口の中がスッキリして安全です。
6. 無理せず相談する
それでもむせることが多いときは、無理をせずに医師や看護師に相談してください。飲みこみをチェックする検査や、リハビリ(嚥下訓練)で改善できることもあります。
まとめ
むせないためには、
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姿勢をととのえる
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食べ物や飲み物の工夫をする
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ゆっくり食べる
この3つが大切です。ちょっとした工夫で、毎日の食事をもっと安全に楽しむことができます。
「食べること」は生きる楽しみのひとつです。安心しておいしく食べられるように、できることから始めてみましょう。
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