「親が認知症で薬を飲まない…」40代50代の介護の限界を防ぐ「訪問看護」の使い方
訪問看護ステーションソラーレ 山本です。
「何回言ったら分かってくれるの?」
「さっき飲んだでしょ!」「いや、まだ飲んでいない!」
40代、50代を迎え、ご自身の仕事や家庭のことでただでさえ忙しい日々のなか、突然始まるのが親の介護です。
特に、親御さんに認知症の症状が出始めると、真っ先に直面するのが「お薬のトラブル」です。
- 薬を飲んだことを忘れて、1日に何度も飲もうとする
- 「こんなものいらない」とゴミ箱に捨ててしまう
- 飲んだと言い張るけれど、仏壇の裏から大量の薬が出てくる
大切な親の体のためを思って言っているのに、言うことを聞いてくれない。
カレンダーに仕分けしたり、ケースを買ってきたり、色々と工夫したけれど上手くいかない。毎日のように実家に通ったり、電話で確認したりして、心と体が擦り減ってはいませんか?
「私がもっとしっかり管理しなきゃ」と自分を責める必要はありません。
今日は、こんなお悩みを解決できるような記事を書いていきますね。
訪問看護でお手伝いできることがあります
「訪問看護」という言葉は聞いたことがあっても、「寝たきりの人や、末期がんの人が使うもの」「うちはまだ医療的な処置(点滴や胃ろうなど)はないから関係ない」と思っている方は非常に多いです。
しかし、それは大きな誤解です。
訪問看護とは、「看護師などの医療の専門家が自宅に赴き、その人が住み慣れた家で安心して暮らせるようにサポートするサービス」です。
医療的な処置だけでなく、安心して自宅で暮らしていけるように、お薬がしっかりのめているか??などの日常生活のサポートを行うこともできます。
認知症の服薬の悩みに、訪問看護師がお役にたてるところ
では、訪問看護師が介入すると、あなたと親御さんの生活はどう変わるのでしょうか。メリットを3つお伝えしますね。
1. 「家族の言うことは聞かない」のに「看護師の言うことは聞く」という現実
家族だからこそ、甘えや反発が生まれます。
家族が「お薬飲んで!」と言うと怒り出す親御さんも、制服を着た「看護師さん」という専門家から「〇〇さん、お体のためにこのお薬を飲みましょう」と言われると、すんなり受け入れるケースが驚くほど多いです。
家族の役割を「お小言を言う人」から「優しい娘・息子」に戻すことができます。
2. 「なぜ飲めないのか」を医学的に分析し、対策を立ててくれる
認知症と一口に言っても、症状は様々です。「錠剤が大きくて飲み込みにくい(下咽頭の機能低下)」「手先が震えてシートから出せない」「薬の必要性が理解できない」など、飲めない原因をプロの目で分析します。
その上で、「ゼリーに混ぜて飲めるよう主治医に相談する」「1回分を1つの袋にまとめる(一包化)の工夫を薬剤師と連携する」といった、根本的な解決策を導き出します。
3. 体調の異変や、薬の副作用にいち早く気づける
認知症の薬には、時として「怒りっぽくなる」「ふらつきが出る」「食欲が落ちる」といった副作用が出ることもあります。
高齢の親御さんは、それを自覚して言葉にすることができません。看護師が定期的に訪問することで、「最近ふらつきがあるから、お薬の調整を先生に相談しよう」と、大きな事故(転倒による骨折など)を未然に防ぐことができます。
あなたが倒れる前に。一度頼ってください
40代、50代後半は、人生の中でも特に責任が重く、忙しい時期です。
親御さんのことが心配なあまり、ご自身の仕事や睡眠時間、家族との時間を犠牲にしていませんか?
介護の基本は、「がんばりすぎないこと」、そして「プロに頼ること」です。
訪問看護を利用することは、決して楽をしているわけではありません。むしろ、専門家の手を借りることで親御さんの健康が守られ、あなた自身が笑顔で親御さんと接する時間を取り戻すための選択の一つです。
訪問看護は、介護保険を使って利用することができます。
まずは、親御さんを担当しているケアマネジャー(介護支援専門員)さんに、「お薬のことで困っている。訪問看護を使えないか」と相談してみてください。
まだケアマネジャーが決まっていない、要介護認定を受けていないという場合は、お住まいの地域の「地域包括支援センター」へお電話してみてください。
訪問看護ステーションソラーレでは、たつの市・相生市・太子町・姫路市をメインにサービス提供をおこなっております。
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